応募者の仕事理解度をチェック!〜四人のレンガ職人に学ぶ〜

「チームのよさがみえる会議」の高井です。
採用コラム、お届けします。
今日は、かなり有名なこの話のご紹介から。
(似ているけれど少し違う話も多数あるようです)

旅人が歩いていたら、レンガを積んでいる職人に出会いました。
「何をしているのですか?」と聞いてみると…

A 「見りゃ分かるだろ。レンガを積んでいるんだよ」



もうしばらく歩くと、同じくレンガを積んでいる二人目の職人に出会ったので、同じ質問をしました。



B 「レンガを積んで、壁をつくっているんだ」



さらに歩いていると、三人目の職人に出会ったので、同じ質問をしました。



C 「レンガを積んで壁をつくり、教会を建てているんだ」



さらに歩くと、最後の四人目の職人にも出会ったので、同じように聞きました。



D 「レンガを積んで壁をつくり、教会を建てて、人々の心を癒す空間をつくっているんだ」


している作業は同じだけれど、見ているところが違うから、答えが異なる。
この話は、「目の前の仕事は何のためにするのか」という目的意識を持つことの大切さを伝えるために使われることが多いように感じます。(Dの視点を持ちましょう、というように)

でも。
採用のシーンにおいては、別の活用方法をご提案します。
応募者が、この話の職人A~Dすべての視点を持って仕事をイメージできているか?
つまり「仕事をリアルにイメージする」ことができているか? を確認する、仕事理解度チェックの4つの視点として、活用するのです。

営業の仕事にあてはめてみましょう。
それがどんな仕事なのか、A~Dそれぞれの視点で、どう表すでしょうか。

A 「○○の担当者に電話をかけて、△△の話をさせていただいて、役に立てそうだったら訪問のアポを取って、訪問までに□□を調べて資料を作成して…」

(つまり、実際の「作業」レベルで何をするのか


B 「アポを取って訪問して、△△をお勧めする仕事です」

(つまり、一言で一般化すると何か


C 「××で不便を感じている企業に、△△を導入してすることで効率を上げていただき、喜んでいただいています」

(つまり、その仕事は何につながっていて、目的は何なのか


D 「△△で効率を上げていただくことで、(導入先企業の社員に)独創的なアイディアを楽しんで考える時間ができ、さらに新たな成果が社会にもたらされ、日本が元気になる…そんな、日本を元気にする仕事です」

(つまり、その仕事をどんな想いで、どんな使命感を持ってするのか


もしも応募者がAの視点しか持っていなさそうならば。
つまり、
「電話をかけるのが得意だから」
「初対面の人と仲良くなるのが得意だから」
そんな理由で、この営業の仕事をしたいと思っているようならば、CやDの視点を持たせてあげましょう。

「他社の営業の仕事ではなく、当社の営業をしたい理由はなんですか?」
「この仕事をすることで、どんな社会がつくれそうですか?」
などと視野をぐっと広げる質問をしてみましょう。

逆に、もしも応募者がDの視点しか持っていなさそうならば。
「目標は大きいけれど、本当に地道な日々な仕事をやっていけるだろうか」と不安になりますね。
一日の仕事の流れや具体的な業務を説明した上で
「この中で得意だと思うことは何ですか?」
「この中で苦手そうなことは何ですか?」
などと質問してみましょう。
実際の作業内容、それをする応募者自身をイメージしてもらうことが重要です。
最後に。

チェックするのは、何のため?


入社後すぐ、つまらないと感じて嫌になったり、「こんなに○○業務が辛いと思わなかった」と挫けたり。
そんな、仕事内容に関する「こんなはずじゃなかった!」は、この4つの視点を意識することで随分防げます。
応募者の仕事理解度をチェックすることは、とても大切です。
ただ、チェックするのは、「この応募者、分かってないなー」とダメ出しするため、ではありません。
(その企業で働いていないのですから、分かっていなくて当然です)
面接や説明会などの中で、採用前に理解を促進する ということが重要です!!

場合によっては、面接だけでなく、見学会や業務体験なども効果的です。
(業務や企業の状況にもよりますね。具体的にご相談されたい場合は、この記事の終わりにあるお問合せからお気軽にどうぞ)

お互いにとって幸せな採用をしたい!と思っている社長さんや採用担当者さんに、ご参考にしていただければ嬉しいです。
(高井ちずこ)

●自社の応募者の仕事理解を促進したい!

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