会社を辞めた時、そして今私が感じていること

こんにちは、副代表の井上です。

なぜかふと私が会社を辞めたときのことを思い出しました。


私はこれまでに3つの会社で働いてきました。
今は会社員ではないので、つまり3回会社を辞めたことになります。
その2つ目の会社を辞めたときのお話です。


個人的なお話になりますが、よろしければお付き合いください。


私はその会社に7年勤めました。そして一番「もう辞めよう」と思った回数が多いのも
この会社のときでした。
最初の2年は人間関係に悩み、毎朝重い身体を引きずり、
仕事から帰ると着替えることさえ億劫で、ベッドに倒れ込んでいました。
毎日「今日こそ辞めると言う」と思い、
会社では自分のパソコンを見て、感情はそこにはないのに涙がこぼれていました。
でもひょんなことから転勤となり、新たな土地で新たな部署で働くことになりました。
そこは以前の部署とは違い、規模も大きく、抱えているプロジェクトも多く、
そして何より同僚や先輩とも仲良くさせてもらい、やりがいを感じて働いていました。

恐ろしく忙しかった時でも「この仲間がいるからしんどさも乗り越えられる」と思っていました。


その一方で何かが足りない、何かが満たされていないと勝手に感じていました。
土日は心理学の学びをし、他の習い事(ホットヨガや習字、漢方、フラワーセラピーなど)も入れ、自分を満たすのに必死でした。


そして満たされていないことを「会社」のせいにしていました。


世間体や周りからの評価、そして自由に遊べる時間とお金。
時に愚痴を言い合い、仕事では信頼できる仲間。
それらを確かに手にしましたが、どこかで自分の「本音」を抑えていたのだと思います。
満たされていないことと、満たされていることがごっちゃになっていました。
本当に得たいものがよくわかっていなかったのです。


そんなある時、これまたひょんなことからある会社の社長から
「うちの会社で働かない?」というお誘いを受け、興味がある分野でもあったので
そちらで働かせてもらおうという気持ちになりました。


その時には既に「(2つ目の)会社を辞めたい」という気持ちはあまりなかったのですが、
「私にはこの先新しい道がある」などと勝手に思い込み
「退職」の旨を上司に伝えました。

上司は何回も引き留めてくれました。
・あなたのこんなところを評価している
・まだこんなことを任せたいと思っている
・あなたのこの力をここで発揮してほしい

そして、なぜ辞めたいと思ったのか。という本音のところを聴こうとしてくれました。


ですが、私がその時思っていたのは
「そんなに引き留めるけれど、私が辞めると困るのは、
 部下が辞めるとあなたの評価が下がるからでしょう」ということでした。
今思い返しても、なんとひどい…

「引き留めてもらった」という事実自体は嬉しかったのですが、
上司からの言葉はどこか上っ面を滑っているだけでした。

私は上司の言葉をそんな風にしか思えていなかったのです。


辞めてからもう10年程が経とうとしています。
ですが、私は今もその上司が言ってくれた
「私のよいところ」「私の強み」を思い出せます。
「言葉足らずなところはあったにせよ、ちゃんと評価してくれていた」
「私の得意なところを知ろうとして、それを活かせることをちゃんと考えてくれていた」
そんな想いが、ふとしたときに出てくるのです。
そしてその時伝えてもらった強みは、今も確かにいきていて私の仕事のベースになっています。


私があの時、心から望んでいたのはきっと
そういった(上司も含む)チームの仲間の本当の気持ちを知って
お互いのよさを知って、その上で「一緒にやっていこう」という想いを感じる。
ということだったのでしょう。


愚痴を言い合うのはスッとした(気が)したけれど、どこかでモヤモヤしていた。
上司の言葉をそのまま受け取れず、穿った見方をしている自分にもモヤモヤしていた。


愚痴を、文句を言うその言葉の奥にある想い、感情を本当は捉えて話したかった。
(↑これ、心理学を学べば自分も話せるし、相手のことも引き出せると思っていた。
  その時はできなかったけど)


上司に「期待している」と言われた時も
「だったら私はこういうことをやってみたい」と言って、
新たなことに挑戦する体験をしてみたかった。


本音で話せる場所を作りたかった。
(※またいつか書こうと思いますが、本音というのは”文句”や”愚痴”などのことではない
  と私は思っています。その、文句や愚痴を言いたくなった本当の自分の気持ち、のこと
  だと思っています。)


だから今、「チームのよさがみえる会議」で
こんなこともあんなことも話しながら一緒に活動できることが本当に嬉しいし、
もしあの頃の自分に伝えられるなら、この「よさ会議」を伝えたい。


チームのモチベーションを上げる、生産性を上げる。
そのためにできること、その方法は数多くあると思います。
その中で私たちはそれぞれの経験も踏まえ「心理的安全性を育む」ことが良いのだということになり、それを自分たちでも日々実践しています。


チームの雰囲気も確かにどんどん心地よくなってきていますが、
私はこの「よさ会議」を通して
自分の本当に感じている想いを知る、ということも上手くなってきた気がします。
(もちろん、「よさ会議」以外の要素もあります)
そして「チームである醍醐味」は自分の思ったこと、感じたことを伝える相手がいるということ。これは本当に楽しく、嬉しい。


そんな「チームのよさがみえる会議」を体験できる機会があります。
よさ会議で使う「よさカード」も新しくなましたので、この機会にぜひ!


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街かどキャリアセンター(愛知県 名古屋市名古屋市中村区竹橋町16番地14号)にて。

※2日とも同じ内容です。


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